海外携帯電話とスマートフォンの歴史

海外携帯電話とスマートフォンの歴史

スマートフォンは、既に人間の生活に欠かせないアイテムとなっています。
携帯電話の時代から、「いつでもどこでも」電話ができる、メールができるということは非常に便利でありましたが、
インターネットインフラの高速化など、様々な技術の進歩が、我々人間の生活を豊かにしてくれています。
 
現在、多くの人がiPhoneを使っていると思いますが、最初のiPhoneが登場したのは2007年のことです。
約10年前に登場したこの端末が、現在のタッチスクリーンスマホ中心という、スマホの潮流を決定づけたということができるでしょう。
 
しかし、実は「スマートフォン」といえる端末はiPhoneの前にもありました。
やはり現在のスマートフォン時代へのステップとして、「スマホっぽい端末」「携帯電話とスマホの中間」的な端末はたくさん存在したのです。
 
スマートフォンの基礎を作った端末は、やはり携帯電話でしょう。
その昔、日本の「ケータイ」と「海外携帯電話」にはまったく互換性がありませんでしたが、基本的にできることは同じでした。
「通話」と「ショートメッセージ」です。現在でも私たちは、使うアプリや方法は違っても、スマホで同じことをしています。
 
私は現在のスマートフォンによるコミュニケーションでも、LineやSnapchatに代表されるように、何か気持ちが伝わるアプリが人気を集めているところに、
人間的なものを感じています。そんな人間的なコミュニケーションを、海外の携帯電話やスマートフォンの歴史と共に振り返ってみたいと思います。
 
重さ1キロの「携帯」
海外で携帯電話が生まれたのは、今から40年以上も前のことになります。
携帯電話はワイヤレスで、持ち運びに便利な端末のことだと思いますが、さすがにこの時代の端末はちょっと違うようです。
 
Motorola DynaTac
時は1973年、アメリカのMotorola社で働いていたマーティン・クーパー氏らが実験的に作ったものでした。
当時は「自動車電話」は存在していましたが、この「自動車電話」は、自動車から取り外して持ち歩くようなものでは無いため、
携帯電話と呼ぶことはできません。
クーパー氏はこの携帯電話の実験通話のために、Motorolaのライバル、Bell社で働く友人に電話をかけたのだとか。
ちなみに、このMotorola DynaTacですが、重さ約1.1キロだったそうです。しかも、市販されたのは10年後の1983年のことで、値段は30万円以上したそうです。
 
Motorolaは、通信関連では当時世界の最先端を走っており、携帯電話黎明期の非常に印象深い端末を多く作っています。
 
1989年に発売された、
 
Motorola MicroTac
 
名前から見ても分かるとおり、世界初の携帯電話DynaTacのマイクロ版という位置づけなのでしょう。
このMicroTacは折りたたみ式で、その折りたたんだ状態であればポケットにも入れられるほどの大きさでしたが、
ボディーを開いた状態だと長さ23cm、重さ350グラムという、現代のスマホから考えると、ひじょうに大きな端末でありました。
 
日本でも1980年代には、既に「携帯電話」ならぬ、ショルダー電話があったと思います。
NTTがその後に携帯電話を発表したと思うのですが、外観はMotorolaのDynaTac的な大きさだったと思います。もちろん、実物は見たことがありません。
 
1990年代も後半に入ると、海外の通信機器メーカーから「携帯電話」や「スマートフォン」的な製品が続々と発表されます。
ちなみにこの頃はポケベルを持たされていた人、いませんでしたか?
 
1996年に発表された


Nokia 9000 Communicator
 
は、コンピューター?スマホ?そして、やはりNokia!とうならざるを得ない名機であります。
 
このCommunicatorシリーズは、実はこの後も続くNokiaの名物シリーズです。筆箱的な形をした端末で、その状態だと外見は電話です。
しかし、この筆箱的なボディーを開くとあらびっくり!中からQWERTYキーボードと大画面が登場するという仕掛けになっているのです。
初代はOSにGEOSを搭載していて、主なスペックとしては、カレンダー、電話帳、電卓などのアプリケーション、fax、SMS、インターネットなどなどでした。
 
当然ながらパソコンとの連携も可能で、ビジネスマン向けのラインアップとして人気を博したモデルです。
重さは397グラムと少し重いのですが、173mm x 64mm x 38 mmという大きさは現在のスマートフォンと比較しても、さほど大きなものではないでしょう。
 
ところで、このCommunicatorシリーズ、スペックを見ると、既にスマートフォンと言ってもいい機能が目白押しです。
一応、スマートフォンの定義を確認しておきたいのですが、特に明確な定義という物は無くて、かなり曖昧な物です。
 
スマートフォンの定義
  • 高機能の携帯電話
  • OSを搭載していてPCに近い
  • PDA的な要素を持っている
 
ざっとこれだけでスマートフォンと呼ぼうと思えば呼べるのです。
そう考えると、このCommunicatorシリーズは、確実にスマートフォンですね。
一番下に関しては、賛否あるかもしれませんが、私としてはPDA(Personal Digital Assistance)的な要素は必要だと思います。
 
Nokiaの携帯電話・スマートフォンは、基本的にSymbian OSを搭載していました。
フィジカルのキーボードがついたこの端末は、当時のビジネスマンの心を熱くさせたに違いありません。
 
このCommunicator、最後のモデルが出たのはiPhoneがデビューした2007年のことでした。
 
日本では携帯通信自体が独自路線まっしぐらだったため、特にGSMオンリーの時代のすばらしい端末に国内でお目にかかることはほぼありませんでした。
 
1999年に登場した海外携帯電話は、携帯電話というガジェットに誰もが手を出せるようになったという意味でひじょうに画期的なものでした。それが、
 
Nokia 3210
 
ただのケータイ、いわゆるガラケーです。売れに売れた端末で、世界中で1億6000万台以上が出荷されたそうです。
この機種の後継となったNokia 3310は、最近3G対応となって新生Nokiaブランドから発売されました。
 
絶頂期のNokiaは、今思えば、本当に魅力的なメーカーでした。
Communicatorのような、ちょっとやそっとでは手の届きそうのない、ハイスペックでギークな端末を作るかと思えば、
「大衆携帯」と呼ぶにふさわしいNokia 3210や3310のような端末も発表する。
Microsoftと組んでLumiaなどを送り出したものの、Nokiaはスマートフォン時代に飲み込まれるように、携帯電話ビジネスの世界から身を引いていきました。
しかしNokiaの母国フィンランドの会社がMicrosoftからNokiaブランドを買い戻し、それと同時に携帯電話、スマートフォンの世界にも戻ってきました。
Androidスマホへと変貌を遂げましたが、名物携帯電話のリバイバルもいくつか発表するなど、これから先も注目したいと思わせる製品を出してきています。
 
Nokiaのライバルというか、スマートフォンの元祖的な呼ばれ方をされることが多いのが、カナダのRIM社が生産していたBlackberryです。2003年に発表された、
 
BlackBerry 6210
 
は、白黒液晶ながらも、フィジカルのQWERTYキーボードを備えたストレート端末でした。
Blackberryはセキュリティーに優れていることが評価され、多くのビジネスマンに愛されました。
おそらく一番有名なBlackberry愛用者は、アメリカのバラク・オバマ元大統領でしょう。
 
日本でもBlackberry Boldなどが、NTT Docomoの端末として登場しましたが、大きな成功を収めることはできませんでした。
 
Microsoftもモバイル用のOSを持っていて、2000年に発表されたPocket PC 2000を皮切りに、
Windows MobileシリーズのOSを搭載したPDAなどが販売されました。
日本ではPHSのウィルコムが販売していたW-ZERO3などが思い出されます。PHSですからねえ。



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